ボロボロだっていい。

傷ついてしまったっていい。


うさぎさんを守るためならーーキミを守るためなら。











「ーーーーーーーーオオカミさん。



大丈夫ですか?」





いつだって誰にも負けない。
傷つくことだってないオレがーー
少しだけ傷ついて

あの悪いオオカミは、地面にクタッ、と倒れてる。





「うさぎさんーー。
大丈夫?ごめんね、怖かったね」




キミを撫でようとする手は、引っ込めた。

きっとキミは怖がるから。