ぜんぜん足りない。



5.6限目のことは、あんまり記憶がない。

とうとうノートも取れなくなったわたしを見て、みっちーは心配そうにしてた。



保健室いったほうがいいんじゃないのって、言ってくれて。

でも、どうせもうすぐ終礼だからって首を横に振った。




「きりーつ、礼」

って、今日もけだるい号令。


ああ、やっと1日が終わった……って

気が抜けてしまったんだと思う。


号令に合わせて頭をさげた瞬間に、ふっと全身の力が抜けてしまった。



ぐらり、ゆらり。


……あ、これ、やばいやつ。


ぼんやりとそう思いながらも、態勢を立て直すことなんてできずに……



「っ、桃音ちゃん……!」



みっちーの声が響く。