ぜんぜん足りない。




こおり君はわたしが見てるってわかっていながら、那月ちゃんにキスをした。


それだけは、事実……。



こんなの、引き返すしかないじゃん。
資料集なんて取れないじゃん。


こおり君のバカ


「っ、……うう〜っ…」


情けない泣き声が漏れる。

金曜日から、いいことないんだ。


わたしはそろそろ、不幸体質に認定されてもおかしくないんじゃないの?



早く、新しい人できてよわたし。

とりあえず今度の合コンだよ、絶対気になる人見つけて、その人のことしか考えられないようにするんだ。



こおり君なんか……



こおり君なんか、

──────いなくなればいいのに。