ぜんぜん足りない。



「おっ、そこのマカロン美味いよね」

次に声を掛けてきたのはみっちー。那月ちゃんに貰ったことを伝えると、マジ?と驚いた顔をされた。



「どーいう繋がり? どーいうイキサツ?」

「うーんと……えへへ」


とりあえず笑って誤魔化す。


「実はわたし、ここのお菓子まだ食べたことないんだあ。高級すぎて、立ち入る勇気すらない〜って感じでね。みっちーは経験済みなの、すごい」

「経験済みってなに、ウケるんだけど。オレもね店には入ったことないんだよねー。けど、日本にオープンする前に試食させてもらったことある。これは自慢〜」


「ええっ、オープン前に! すごい……みっちー何者?」

「まあ、裏ルートというかなんというか。ここだけの話、オレの父さん、結構有名企業の社長でさあ」