「しょうがねぇよ。駄目なもんは駄目で悪くないって。百瀬のおかげで俺は助かってるんだぜ?」
「僕のおかげ?」
「おう、ほら」

 三好君は自分の背後を親指で刺すと少し離れた位置に女生徒達の人だかりが出来ている。

(角を持つ彼女達を薄目で確認し、俺は明るく努める。)

「あれは?」
「俺のファンみたいだけど、お前が女性恐怖症だから少し距離置いてくれって頼んだんだ。俺も毎日囲まれるのは正直しんどい」
「三好君、サッカー部のエースだからね。僕なら地獄かもしれない…」