可愛い顔立ちとそれに合ったメイクを決めている女生徒は空振りした両手で腕を組み、胸を強調するように言う。シャツは第二ボタンまで外れており、ほんの少しだが派手な色のブラジャーが覗いている。僕は途端に気分が悪くなり、必死に目を背ける。

(女生徒の額には他の女よりも大きめな角が生えている。可愛い顔に不釣り合いなソレはあまり直視したくない。)

「おはよう、早乙女(さおとめ)さん。朝っぱらから将を困らせないでくれる?」

 僕の目の前に立ちシンヤが女生徒に向かって声を掛ける。