間延びした猫撫で声と同時に一人の女生徒が僕に向かって抱きつこうとする。

「ひっ‼︎」

 僕は咄嗟に後退りをして女生徒の手から逃れ、廊下にへたり込む。

(あのまま飛び込んで来たら女生徒の角が俺の胸に刺さりそうだった。それを想像すると膝がガクガクと震える。)

「んも〜、避けなくてもいいじゃな〜い。百瀬くん、シャイなんだから♡」