眼鏡をコンタクトに変え、髪を整髪剤で整えられて、表情がよく見えた。
大人しくもの静かな印象から、爽やかな好青年に変わっていた。
元々顔立ちが整っているのもあって周りの反応も様々だった。
女子は黄色い声をあげて顔を赤くし、昨日、教室でやり取りをしていた須藤は苦虫を噛み潰したような表情だった。
「良かったあ。みかさの為にイメージチェンジしたんだよ。気に入ってくれて良かった」
爽が顔を綻ばす。
「なんで、私のために……」
そのままで良かったのに、と心の中で言った時わたしは、わたし自身にげんなりした。
爽が遠くに感じてショックだったのだ。
「みかさに見合う男になりたいと思って」
と嬉しそうに話す爽は別人のように見えた。
その日から彼は変わった。
今までわたしから話しかけていたのが、爽から積極的に私の席に来て話すようになった。
彼の変化に戸惑いもあってか、わたしはぎこちない受け答えになっていたのかもしれない。
それが次の悲劇に繋がるとは知る由もなかった。
大人しくもの静かな印象から、爽やかな好青年に変わっていた。
元々顔立ちが整っているのもあって周りの反応も様々だった。
女子は黄色い声をあげて顔を赤くし、昨日、教室でやり取りをしていた須藤は苦虫を噛み潰したような表情だった。
「良かったあ。みかさの為にイメージチェンジしたんだよ。気に入ってくれて良かった」
爽が顔を綻ばす。
「なんで、私のために……」
そのままで良かったのに、と心の中で言った時わたしは、わたし自身にげんなりした。
爽が遠くに感じてショックだったのだ。
「みかさに見合う男になりたいと思って」
と嬉しそうに話す爽は別人のように見えた。
その日から彼は変わった。
今までわたしから話しかけていたのが、爽から積極的に私の席に来て話すようになった。
彼の変化に戸惑いもあってか、わたしはぎこちない受け答えになっていたのかもしれない。
それが次の悲劇に繋がるとは知る由もなかった。



