如月くんは私をひとりじめしたい


1番恥ずかしいのはキスした後だったりする。

如月くんに背を向けて照れていると、後ろから抱き締められた。


「ねえ、小春ちゃん。なんでこっち向いてくれないの?」

「き、さらぎ、くん」


声が耳元で聞こえるから、恥ずかしくて恥ずかしくて、耳を真っ赤にさせた。

せめて、私から離れてっ。

緊張と恥ずかしさでどうにかなりそうだよ!


「キス…したあとって恥ずかしくないの?」

「全然。むしろもっとしたいくらい」


え。

そうだった、如月くんは恋愛経験豊富なヤンデレイケメンだった。

こんな人に聞いても仕方ないな。

だって、私は恋愛経験ゼロの地味子なんだし。