如月くんは私をひとりじめしたい


恥ずかしくて言えない。

“如月くんから離れないことを誓う”

って言ったなんて。


「小春ちゃん」

「はい?」

「僕だけのことを考えていて」

「うん…」


私は如月くんのことを考えながら、ゆっくり目を閉じた。

放送ではカウントダウンが始まる。


「5秒前!!4!!3!!2!!1!!0!!!」


ヒュー……ドンっ!!


その瞬間、唇が重なった。