如月くんは私をひとりじめしたい



というか起こり得ないと思ったことがいざ起ころうとしていると思うと、明日死ぬんじゃないかって思っちゃう。

それが地味女の宿命なのかな…。

ざわざわと声が聞こえる。

みんな、花火を待ちわびているようだ。


「そんなジンクスがあるのに誰もこないの?」

「大丈夫。来そうな奴等には釘を刺しといたから」


ヤンデレだと判明したあとの如月くんが妙に怖い。

ヤンデレ関係ないのかもしれないけど、性格的な面が最高に怖いですっ。


「僕は小春ちゃんと一生一緒にいることを誓うよ」

「私は――――誓う」


話すタイミングと放送が重なって如月くんには聞こえてなかったみたいだ。


「ん?何って?」

「なんでもないよ」