時計を見ると、かなり遅い時間だった。 こんな遅くまで外出したの初めて。 「そろそろ帰らないといけないね」 「うん」 「送ってくよ」 「ありがとう」 如月くんはわざわざ家まで送ってくれた。 「今日はありがとう」 「うん、こちらこそありがとう」 「また明日」 「うん!」 家に入るとお母さんがニヤニヤしていた。 「何?カレシでも出来た?」 「うん……」 「へーそうなんだ。……って嘘!?」 嘘とは失礼な。 あなたの娘ですよ。