如月くんの部屋には本がたくさん置いてあった。

本とか読むんだ…。


「おまたせ…って何見てるの?」

「あ、ごめんっ」

「いいよ。小春ちゃんだもん」


如月くんは頭を撫でてくれた。

本当に優しいよね。


「如月くんって読書するんだね」

「うん。休日はほとんど図書館にいるよ」

「そうなんだ。弓道部だし、勝手に体育会系だと思ってた」

「よく言われるよ。まあスポーツも好きだけど、本を読む方が好きかも」

「へぇ。如月くんって才色兼備なんだね」

「小春ちゃんにそう言ってもらえて嬉しいよ」


如月くんって普段からこんなに甘々なのかな?


「如月くんって何でそんなに優しいの?」

「小春ちゃんが好きだからだよ。
小春ちゃん以外の人に僕は優しくしないから」

「そうだと嬉しい……」


私だけ特別って感じですっごく嬉しい。