私が脳内であたふたしていると、如月くんは軽く笑った。
「小春ちゃん、動揺しすぎ」
「へ!?」
「顔に出てるよ。適当に返事しちゃったけど、これってプロポーズだよね!どうしようって思ってるんでしょ」
「そ、そんなに私の心情読み取れるなら急にそんなこと言わないで!」
ごめんごめん、とは言うものの笑いを堪えている顔をして、私の方をチラチラ見ては笑ってきた。
「まあ、小春ちゃんのそんなところも可愛くて仕方ないんだけどね」
「もう!」
それにしても美味しすぎる。
味噌汁は白味噌派らしく、甘かったが、具だくさんで美味しかった。
うちは赤味噌派なのでほぼ初めてと言っても過言ではない白味噌に感動してしまった。
きっと小さい時に飲んだ味噌汁が白味噌だったんだな。
さらに如月くんの卵焼きにはカニかまが入っていた。
それも初めて食べて、感動した一品だった。
如月くんと沢山過ごして、今まで知らなかった些細なことを沢山知った。
私が知らない如月くんの日常をもっと知れたら嬉しいな。



