如月くんは自分の指を私の指に絡ませながら聞いてきた。
「いるよっ、ずっと一緒にいたいと思ってる」
「うん、僕も」
背中が熱い。
如月くんの熱を感じてしまって、如月くんの鼓動が聞こえて、全く寝られない。
それでも如月くんは寝られるようで、すぐにスースと寝息が聞こえてきた。
人の気も知らないでスース寝ちゃってさ。
起こさないように寝返りを打って、如月くんの方を向いた。
そして、バレないように唇を落とした。
と、次の瞬間、手が伸びてきて、頭をがっちり抱えるようにされた。
そしてそのまま唇が触れ合った。
「ふ、っ、……むぅ、っ……」
啄むようなキスは数を重ねるほど、甘く深くなっていく。
「き、さらぎ、く、ん」
「…夜這いしてきた小春ちゃんが悪いんだからね」
「うそ、狙ってたくせに」
「さあ、どうだろうね」
それだけ言うとまた唇を重ねた。
段々と意識が朦朧としていき、私の瞼はゆっくりと閉じていった。



