だって、如月くんのお母さんは如月くんのこと嫌ってないもん。
なんかわざと嫌ってるみたいな感じで不自然だった。
これは私の憶測に過ぎないし、見当外れなことかもしれないけど、きっと如月くんのことを嫌ってない。
第三者の直感として、そう思うからしっかり向き合って欲しい。
如月くんは長い沈黙の後、声を震わせながら叫んだ。
『………傷付きたくない。そんなこと聞いて何になるの？あいつにはもう家庭があって僕のことなんて邪魔でしかない。そんな僕とあいつのこと、幸せに生きてきた小春ちゃんに何が分かるって言うんだ！！』
如月くんがキレることも無理はない。
