如月くんは私をひとりじめしたい


「……クリスマス、どうしよっかなって」

「ああ、そういえばそうだったね」

「だから、悩んでて」


必死に誤魔化した。

これ以上は詮索しないでと、表情で訴えながら。

丁度、クリスマスシーズンで良かった。


「じゃあさ、お泊まり会する?」

「え?」

「僕の家に泊まりに来なよ」

「えっと……」


正直、あんな記述見た後だから怖い。

ホイホイ行って、前みたいなことになっても困るし。

だからといって、行かないのも不自然。

でも、お泊まりしたら如月くんが安全なヤンデレか危険なヤンデレか分かるんじゃない?

……確かめる価値はある。


「うん!クリスマスの日にお邪魔するね」

「楽しみに待ってるね」


そこで如月くんがどんなヤンデレなのか確かめるんだ!

リスクは大きいけど、それでも如月くんを見たい。

今まで如月くんに素でいて欲しいって頼んできた。

最近は割りと素でいてくれてると思うから嬉しいんだ。

本人に聞きたいけど、聞きようがないし、こればっかりは自分で確かめてみたい。

いつも自分をさらけ出すように促してきたから、今度は私が自分で如月くんを見るんだ。