如月くんは私をひとりじめしたい


2人とも安心したような表情になった。


「そう。じゃあ、再開しましょ」

「そうだね」


また黙々と勉強を再開した。

でも、私は2人に言われたことがどうしても気になって、そればかり考えていた。

如月くんが危ないのはなんとなく分かる。

でもさ、そんなに警戒しすぎることもない気がする。

ヤンデレでも学校では皆の王子様的な存在だよ?

そんな人がいくらカレシとはいえ、カノジョに危ない真似をすることなんてないと思うんだけどな。

私が世間知らずなだけ?

それとも皆が心配性過ぎるだけ?

考えれば考えるほど訳が分からなくなった。

そこで、ヤンデレについてもう一度調べることにした。

席を立って、東雲くんの部屋の前でスマホの『ヤンデレ 特徴』と検索する。

大体、『恋人を病むぐらい愛しすぎている』『歪んだ愛ゆえに周りが引くようなことをする場合がある』と表記されていた。

周りが引くようなこと、に思い当たることがあった。

私、目隠しされて縛られなかった?

え、あれ?