如月くんは私をひとりじめしたい


この違いはなんだろう、と思ったが、答えはすぐに出た。

家族が家にいないからだ。

そんなことを考えているうちにどんどん悲しくなっていった。


「おーい、安藤さん?」

「あ、うん」


いけない、また如月くんのことを考えてた。

有村さんは「これしかなくてごめん」と言いながら麦茶を出してくれた。

私たちは持参したお菓子を開けて、話しながら勉強を始めた。


「最近どうなの?」

「ん?」

「如月との関係は」

「いつも通りだよ?」


いつも通りなのかは分からないけど、私的には仲良くやっているような気がする。