「お陰さまで仲直り出来ました!」

「「でしょうね」」


東雲くんと有村さんに報告するとなぜか2人とも呆れたような声を揃えてそう言った。

そんなに予想通りだったの?


「如月は執着心強いからな」

「そうね。あいつは何があっても安藤さんを離さないでしょうね」


そんなことないと思うんだけど。

実際、破局危機まで至ってるわけだし。

如月くんは否定してたような気もするけど、私的には立派な破局危機だったような気もするんだけどなぁ。


「何はともあれ、安藤さんが嬉しそうでよかったよ」

「そうだな」

「有村さん、東雲くん……」


私は2人に抱きついた。


「ありがとう!本当に大好き…!」


東雲くんは青ざめて、後ろと呟いた。

後ろを向くと、さっきまでいなかったはずの如月くんがいた。

え、どこから来たの?


「なんで2人にくっついてるのかな?東雲は男でしょ?」

「…ご、ごめん」

「あんた、どっから湧いて出てきたのよ」

「小春ちゃんの身に害ちゅ…いいや、君らがくっついてるって僕の小春ちゃんセンサーが教えてくれたからね」

「うわ、キモ…」


有村さんはすっかり如月くんに引いていた。