2人のお陰で如月くんと話す決心がついた私は如月くんがいそうなところを探し歩いた。
いくら探しても如月くんがいそうな気配はない。
そうだ!と私は空き教室に行った。
特に意味はないけど、なんとなくこういうひと気のない場所に如月くんがいそうで。
「如月くん…!」
予想通りそこにいて、如月くんは1人で床に座っていた。
「何?」
「如月くん。私、如月くんに言いたいことがあるの」
「僕はないよ。小春ちゃんと話すことなんてない。僕にそんな資格ない」
私はムッとして言った。
「それだよ。如月くんっていつもそうやって壁作るよね。ねえ、なんで?どうしていっつも私に心を隠してるの?私は如月くんが好きなだけなのに」



