ようやく落ち着いた頃、私は順を追って、東雲くんと有村さんに如月くんとあったことを話した。

話すつもりはなかったんだけど、泣いちゃった以上、全て話した方がいいかなって。


「安藤さん。あなた、1つだけ間違ってるよ」

「え?」

「私なんかが好きになったらダメ、なんて、なんで決めつけてるの?」

「それは…如月くんはイケメンなのに私は地味でパッとしないから…」

「いい?好きになったらダメな人なんていないの。それに完璧な人間もいない。現に如月だって黙ってればイケメンだけど、本性はヤンデレでしょ?…もっと安藤さんは自分に自信持ってよ。地味とか言ってるけど、可愛いんだから」

「……有村さん」

「東雲!あんたも何か言ったら?」

「有村に賛成だよ。僕も安藤さんは自分に自信持って欲しい。安藤さんみたいな優しい人が如月みたいな厄介なやつと付き合ってること自体、なかなか出来ないと思うから」


あれ?私、東雲くんにディスられた?

いや、如月くんがディスられた!?


「ちょっと、東雲くん!さりげなく如月くんをディスるのやめて!」

「いいじゃん!あながち間違えではないし!」

「もう、有村さんまで!!」