「小春ちゃん」
「如月くん？どうしたの？」
「会いたくなっちゃった」
東雲くんは如月くんがくると気まずそうな怯えた顔をした。
この2人、何かあった？
東雲くんが本気で怯えてるよ。
「ねえ、小春ちゃん。こそこそ何してるの？」
「えっ……な、何もしてないよぉ？」
「嘘ついてる時の小春ちゃん分かるんだよね。まあ、そこも可愛いけど」
「え、はい…」
「僕は楽しみにしてるから。じゃあ、また放課後ね」
「うん」
如月くんが行ってしまうと東雲くんが席を立った。
「ごめん。ちょっと…」
そう言って教室を出ていってしまった。
