「ヤバい!今日の体育3年1組と合同でバスケだって!」
2限目の休み時間に、クラスメイトが一気に騒ぎはじめた。
いつもは邪魔にならないように適当に髪を結ぶだけの女子たちが、なんとか可愛い髪型にしようと焦っている。
「あれ?たしか3年1組って……」
「うん。昴さんのクラス」
「どんだけ人気なの?一条三兄弟は」
景ちゃんの言葉に、私も笑うしかない。
体育館に着くとすでに3年生が集まっていた。その中でも、昴さんは薔薇色のオーラを放っている。
クラスメイトの女子たちは「昴先輩ー!」と声をかけて、なんとか近寄ろうとしてるけど、3年の先輩が昴さんを囲むようにガードしていた。
3年の女子と2年の女子がバチバチに睨み合っている。
あれ、これ体育だよね?
なんだか戦でもはじまりそうな雰囲気で、女子の嫉妬は本当に恐ろしい。
そんな中で昴さんと目が合って、いつものようにニコリと微笑んでくれたけど、私はとっさに目を逸らしてしまった。
だって、また女子から妬まれてしまいそうだから……。



