気持ちが消化されないまま眠りについて朝を迎えた。目を開けると隣には晶くんの姿がある。
「まりりん。なんだか悲しそうな顔して寝てたよ?大丈夫?」
「……はあ、晶くんまた……」
驚きを通り越して、ため息しかでない。
「元気がないね。俺が慰めてあげるよ?」
寝ている私の背中にピタリとくっついて、鼻をスリスリとしてくる。
ペットを飼っていたらこんな感じなのかな……と、ぼんやりとしてる頭で考えつつ。わざとなのか、無意識なのか、その手は次第に私の腰へと回ってきた。
「晶くん、昨日のこと学習してないよね?」
「俺、すぐに忘れちゃうんだよね」
「はあ……」
「まりりん!ため息つくと幸せが逃げちゃうよ?」
兄弟でどうしてこうも性格が違うのかな。
晶くんまでとはいかなくても、聖ももう少し分かりやすい性格をしてくれたらいいのに。



