隣では聖のスタスタという足音が聞こえる。足の長さが違うからか、私たちの足並みは揃わない。
「聖でもコンビニで立ち読みとかするんだね」
「俺をなんだと思ってんだよ」
こうして夜道を一緒に歩いているのが、不思議な気分。
だって聖はあのふたりと違って人と喋ったりしないし、学校の女子たちからすれば三兄弟の中では、一番高嶺にいる存在だ。
近づくなってオーラがビリビリしてるし、まだ声を聞いたことがないって人もいるんじゃないかな。
「アイス食べる?」
私はコンビニの袋からアイスを取り出した。
中央を割るとシェアできるアイスなので、返事を待たずにパキッとふたつにする。
「ソーダ味だけど、美味しいよ」
そう言って勧めると、聖はアイスを受け取った。
同じ味のアイスを食べながら、私はチラチラと彼のことを見てしまう。
こうしていると聖は年相応の男の子に感じるけど、やっぱりそのポテンシャルの高さは普通じゃない。
さっきのコンビニでもそうだったけど、誰の目から見てもイケメンだし、特殊なDNAだとこんなにも綺麗な顔が生まれるものなのかな。
「聖はなんで学校だといつもひとりでいるの?」
気づけばそんなことを聞いてしまっていた。
「あ?」
さっきまでご機嫌にアイスを食べていたのにすぐにこの顔。
そんなに威圧的な返しをしなくてもいいのに。



