「ま、待って!ごめん!弟だって言ったこと撤回するから許して……」
「今さらやめられないなー」
「お、大声出すよ!人呼ぶよ!」
「いいよ。俺、透明になれるもん」
「……っ」
そういえば、そうだった!
晶くんが可愛いから油断してたけど、女の子との距離が近いのも、きっと接し方に慣れてるからなんだ。
晶くんが人気のない体育館でなにをしてるのかなんて想像したくない。
もしかしたら三兄弟の中で、一番悪魔な顔を持ってる人かもしれない。でも……。
「こ、これ以上したら、晶くんと二度と口利かないからね!」
真剣な顔で晶くんを睨んだ。
隣人としても友達としてもこれからなのに、こんなことで晶くんを嫌いになりたくない。
するとゆっくりと掴まれていた腕が解放された。
「まりりんと話せなくなるのはイヤだ」
また可愛い晶くんに戻って、私はホッと肩を撫で下ろす。



