「あーごめんね。何回も驚かせちゃって」
晶くんが体を離してその視線を私と同じにする。膝をついてギュッと私の手を握りながら可愛い顔をさせていた。
「俺さ、透明人間なんだよね」
可愛さとは比例しないくらいの衝撃的なことを告げてきた。
……とうめい……人間?
聞き間違いだろうか?
たしかにそうやって聞こえたけれど。
「ちなみに昴兄さんは……」
晶くんの説明を遮るように伸びてきた手。
昴さんの綺麗な指先が私の頬に触れる。
スッとなぞるように指を動かして、その爪は先ほど料理をしていた時よりも長くて妖艶だった。
「茉莉ちゃん。俺は吸血鬼なんだよ」
昴さんの顔を見ると瞳の色が赤くなっていて、鋭い八重歯のようなものがキラリと光っている。
……きゅ、吸血鬼?
頭がパニックになりそうな中で、昴さんと晶くんが普通の人じゃないのなら、もしかしたらと隣へと目を泳がせた。
「ああ、聖は狼男だよ」
さらりと日常会話でもするように昴さんが言う。



