「べつに風邪なんて……くしゅんっ!」
いや、ひいてるよ。確実に。
「昨日、お腹でも出して寝てたんじゃないの?」
「バカ。昨日は窓を開けて……」
そう言いかけて、聖が止めてしまった。
窓を開けて……?
だって昨日の夜はけっこうひんやりとしてたし、私の薄着を注意してたくせになんで……。
「も、もしかして私のせい?」
これはただの勘だけど、私のことを心配して窓を開けたまま寝てくれたのかなって。
なにが起きてもいいように。すぐに駆け付けられるようにと。
「なんでお前のせいなんだよ。俺の勝手な都合でしただけだ」
聖は照れたように、わざと歩くスピードを速くしていた。
ああ、どうしよう。不謹慎だけどすごく嬉しい……。そしてやっぱり自覚してしまう。
私はきっと聖のことが――。



