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そのあと私は聖と帰ったけれど、気持ちはどこか上の空だった。

晩ごはんを食べ終わったあと、私は考えごとをするためにお風呂に入る。

お気に入りの入浴剤を入れて、浴槽にアヒルのオモチャを浮かべた。

霧島くんのことを聖に話そうと思ったけど、私自身なにかされたわけじゃないし、余計な心配はかけられないと相談はしなかった。

霧島くんは、三人の秘密を知っているんだろうか?それもまだ確証がない。

本当に彼は何者なんだろう?

わざと煽るようなことを言って楽しんでるようにも見えるけど、その真意は分からない。

私は眉間にシワを寄せて、ぶくぶくと口で泡を作る。

私にとってお風呂は最高のリラックスタイムなのに、今日は全然ダメだ。

髪の毛を乾かして部屋に戻ると、そのままベッドにダイブした。