そんな場合ではないことも、十分理解しているけれど――今の提案は、ルイーザに落ち着く時間を与えるための口実でもあった。
ルイーザを客間に通し、階段を一段おきに駆け上がる。行儀は悪いが、今はそんなことにかまってはいられなかった。
「皇宮にあがることができる格式で、一番着付けに時間のかからないドレスにして」
「かしこまりました」
ソニアは、レオンティーナがドレスを脱いでいる間に、衣裳部屋から、水色と白のドレスを持って戻ってきた。
「こちらを」
さっとドレスを着せ付け、髪も一番簡単な両サイドだけを後頭部でまとめたスタイルに結いなおしてくれる。
レオンティーナが階下の部屋に入った時には、ルイーザも砂糖をたっぷり入れた甘いお茶を飲んで、いくぶん落ち着きを取り戻したようだった。
真っ青だった彼女の頬にも、わずかではあるが血の気が戻っている。
「――さあ、行きましょう」
ルイーザが乗ってきた馬車にレオンティーナも同乗させてもらうことにした。
ルイーザの侍女が側にいるから、ソニアは自宅で待機だ。
ルイーザを客間に通し、階段を一段おきに駆け上がる。行儀は悪いが、今はそんなことにかまってはいられなかった。
「皇宮にあがることができる格式で、一番着付けに時間のかからないドレスにして」
「かしこまりました」
ソニアは、レオンティーナがドレスを脱いでいる間に、衣裳部屋から、水色と白のドレスを持って戻ってきた。
「こちらを」
さっとドレスを着せ付け、髪も一番簡単な両サイドだけを後頭部でまとめたスタイルに結いなおしてくれる。
レオンティーナが階下の部屋に入った時には、ルイーザも砂糖をたっぷり入れた甘いお茶を飲んで、いくぶん落ち着きを取り戻したようだった。
真っ青だった彼女の頬にも、わずかではあるが血の気が戻っている。
「――さあ、行きましょう」
ルイーザが乗ってきた馬車にレオンティーナも同乗させてもらうことにした。
ルイーザの侍女が側にいるから、ソニアは自宅で待機だ。



