悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~

 いや、ソニアから報告がいったというのもあるのだろう。レオンティーナが皇妃に呼ばれ、帰りに皇妃の部屋に立ち寄ったのは、両親も知っている。

「何があったのだね? お父様とお母様は、そんなに頼りにならないかな?」

 父の書斎に呼ばれ、真摯な顔で問われる。父に話してもいいのかと思う反面、ほっとしたのもまた事実だった。

「お父様――皇帝家には、暗殺部隊がありますか?」
「なっ」

 レオンティーナの発言に、父はぎょっとした顔になった。レオンティーナはそれにはかまわず続ける。いや、一度口を開いてしまったら止まらなかった。

「皇帝家と言うより、皇妃様個人かもしれません」
「いったい、何を根拠に」

 前世の記憶なんて言えるはずもない。レオンティーナは父をじっと見つめた。

(……ここからは、慎重に話をしないと)

 どうやったら、父に信じてもらうことができるだろう。

「――今日、皇妃陛下に呼ばれました。アンドレアス殿下と、結婚するようにと」
「ティーナは、なんと返事をしたんだい?」
「お父様にお話をしてくださいと申し上げました。でも、皇妃様はそれでは納得してくださらなかったみたいで」