「ヴィルヘルム殿下の贈り物ということは……」
「あの噂は、本当のことなのかしら……」
ひそひそと、少女達がささやき合う。
皆の関心をひくような話題を放り込んでおいて、ルイーザはさっさと違う少女達の輪に向かってしまう。
その後は、ヴィルヘルムとレオンティーナの関係を探り出そうという少女達との腹の探り合いが始まった。
(こんなに大変だとは思わなかったわ……)
会場入りして数時間後。レオンティーナは完全に疲れ果てていた。
前世でも多数の人に囲まれる機会は多かったのだが、今回は何か違う気がする。
「レオンティーナ・バルダート」
「――アンドレアス殿下。気が付かず申し訳ありません」
こっそり人気のないところに引っ込んで一息入れようとしていたら、アンドレアスが声をかけてきた。
二人とも父親似なのか、ヴィルヘルムとよく似ている。だが、アンドレアスの表情には、どこか傲慢なところも見受けられた。
びっしりと刺繍を施した豪奢な上着に、レースの襟がついたシャツ。前世ほど女性関係は華やかではなく、政務に協力的という噂も聞いているけれど、軽薄な雰囲気はどうしても感じてしまう。
「あの噂は、本当のことなのかしら……」
ひそひそと、少女達がささやき合う。
皆の関心をひくような話題を放り込んでおいて、ルイーザはさっさと違う少女達の輪に向かってしまう。
その後は、ヴィルヘルムとレオンティーナの関係を探り出そうという少女達との腹の探り合いが始まった。
(こんなに大変だとは思わなかったわ……)
会場入りして数時間後。レオンティーナは完全に疲れ果てていた。
前世でも多数の人に囲まれる機会は多かったのだが、今回は何か違う気がする。
「レオンティーナ・バルダート」
「――アンドレアス殿下。気が付かず申し訳ありません」
こっそり人気のないところに引っ込んで一息入れようとしていたら、アンドレアスが声をかけてきた。
二人とも父親似なのか、ヴィルヘルムとよく似ている。だが、アンドレアスの表情には、どこか傲慢なところも見受けられた。
びっしりと刺繍を施した豪奢な上着に、レースの襟がついたシャツ。前世ほど女性関係は華やかではなく、政務に協力的という噂も聞いているけれど、軽薄な雰囲気はどうしても感じてしまう。



