悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~

 こうして、レオンティーナは、あちこちで話の輪に入れられることとなった。
 皇帝の覚えめでたい三大大公家の娘。きっと、他の貴族達からしたら、顔を繋いでおきたい相手なのだろう。

「レオンティーナ! ごめんなさいね、遅くなって」

 大急ぎでやってきた様子のルイーザは、レオンティーナと同じ髪飾りをつけていた。同じデザインなのだが、ヴィルヘルムが言っていたようにルイーザの方はルビーではなくサファイアが使われている。

「ルイーザ殿下、その髪飾りは……」
「お兄様にいただいたのよ。レオンティーナのもそう。瞳の色に合わせて、石の色が変えてあるの」

 その言葉に、少女達の視線が、一斉にレオンティーナの頭部に向かった。ダイヤモンドにルビーやサファイアをあしらった贅沢な髪飾り。彼女達がそれを値踏みし始めたのを、レオンティーナは敏感に感じ取った。

(前世の私も、同じようなことをしていたものね……)

 前世では、どんな品を身に着けるかがレオンティーナにとって大切なことだった。ドレス、宝石、生花。いずれも、自分が一番いいものを見につけなければ気が済まなかったのだ。