愛しい彼女か…


って…、なるほど!!?


ここで簡単に納得しちゃっていいの、

わたし!?


「だいぶ強引なこと言ってるのは自分でも分かってっけど…
―――どうしても欲しいんだわ、お前のこと」


「っ……」


「特訓もあるけど、1番の目的はこっちだし、

今まで俺のこと、同じ声優仲間としか見てなかっただろ?」


「うっ…」


ま、まさにその通り…


口角を上げて、意地悪そうに笑ってるのに、愛おしくてたまらないと伝わってくる甘い瞳と


「な、成宮って…、こんなに笑う人だっけ?」



「好きなやつが目の前にいるのに、無表情でいろって方が無理」



サラッと言われたその言葉は

わたしをドキドキさせるには十分すぎて。