―――――― 「失礼しまーす」 放課後になり、先生のところへ行くと、成宮は既に来ていた。 「おっ、片瀬も来たな。 じゃ、移動するか」 職員室の隅にある、面接用のスペースに行き、成宮と並んで腰かけると、正面に先生が座った。 その顔はなんだか難しそうで、何事かとわたしも背筋を正す。 「さっそく本題なんだが、風紀委員の2人に頼みたいことがあってな?」 「頼みたいこと、ですか?」 「ああ。うちのクラスが掃除を担当してる西棟の、4階の空き教室あるだろ?」 「?はい」