どうしてそんなこと、相沢さんに言われないといけないの?
成宮と付き合ってるのだって、告白してくれてわたしも好きだって気づいて、両思いだって分かったからなのに。
声を使ったんじゃない……
成宮は心から思ってくれてて、わたしだって、これ以上にないってくらい、成宮のことが好きで。
何も知らないくせに、勝手なことばかり言わないで。
「………」
そう思って、キッと睨み返せば、相沢さんの顔から笑顔が消えた。
「また、その顔。
この間みたいに、叩かれたいんだ?」
スっと上げられたその手に、肩がビクッとする。
「やめて……っ」
「やめてって言われて、やめるバカがどこにいんのよ!!!」
目を釣りあげて、ブンっと振った手が風を切った。
叩かれるっ…………!!!!
そう、思った瞬間──────
「ゆずきっ!!!!」
「ゆずちゃん!!!!」
わたしの、たった2人の友達の声が聞こえた。



