「なるほどね……」
話し終わった後、成宮はそっとわたしを腕の中に閉じ込めた。
「つらかったな……
ごめんな、朝から傍にいてやれなくて」
「ううん……
大、丈夫……」
やっぱり、安心する……
胸いっぱいに息を吸い込めば、シトラスの香りが鼻をくすぐって。
安心するそのぬくもりに、わたしも成宮の背中に回した手に、ギュッと力を込めた。
外は暑いのに、こうやってくっついていても、全然暑さを感じない。
むしろ、もっと強く抱きしめてほしいと思う自分がいて。
いつの間に、成宮のこと、こんなに好きになってたのかな……
「それで、あの2人がなんでゆずきの正体知ってるかは、皆目見当がついてる」
成宮はわたしの過去を知ってるから、りみっちと、はーちゃんのことだけ話した。



