もちろん、男子の前だけ声を作ってるつもりなんてなかったし、この声は元々生まれつきだった。
確かに人より高い方だったし、初対面の人には変わった声してるねっていつも言われたりしたから、本当はあまり好きじゃなかった。
所謂、わたしのコンプレックスで。
「違う!!
この声は生まれ……」
“ 生まれつき ”
そう、言おうとした途端。
「ちょっと〜、そんな気持ち悪い声で喋んないでよね」
「そうそう。
ちょっと人と違う声だからって、調子に乗らないでよ、ぶりっ子ちゃん?」
きゃはははと笑いながら、クラスの真ん中で指を指されて、散々なことを言われた。



