「ちょっ、成宮!!?」

またもやされたお姫様だっこ。

恥ずかしさが倍増して、バタバタと暴れるわたし。

「はいはい、暴れない」

そしてそっと近くにあった机に乗せられた。


「お望み通り、今からたっぷりキスしてやるから」

「な、なに言ってっ……!!」


机の上に座っているせいで、立っている時よりも目線の高さが同じで、思わず腰が引けるけれど、

グッと背中に回った腕が、離してくれない。


「ま、待って成宮っ!!」

「待たない」

「は、春名くんが女の子の恰好してること、学校側にはバレてないの!!?」


グイグイと迫られる距離感と、成宮の甘すぎる視線にめまいがして、思わず口から出たこれ。