「言われてみれば…、そんなこともあったっけ……」
その話を聞いて、ふと思い出した。
でも、あの時成宮は……
「あの頃は身長も低かったし、前髪とかも長かったから、今とはだいぶ違ったからな
ぁ……」
そう言って、苦笑いをしている。
そわたしがあの時会った男の子は、もっと幼い感じだったから、てっきり年下くらいだと思ってた。
後から、年下の子に対して熱く語りすぎた!!
なんて、反省してたから黒歴史だと思って、自然と思い出さないようにしてたのかもしれない。
でもまさか、あの時の子が成宮だなんて……
今でも信じられない。
「さっきゆずきは春名に感謝してるって言ってたけど、俺はお前に感謝してる。声優としての自覚とか、仕事に対する真剣さを教えてくれたから。
……ありがとな」
「っ……」
また、その顔……
ほんと、ずるい。
目を細めて、優しく笑って。
いつもそうやって、わたしのことをドキドキさせて、余裕たっぷりで。
でもそんなところが、
「ねえ、成宮」
「ん?」
「……好き」
「っ!!!」



