「お前、今の自分の恰好分かってる?」
「え?」
なにをそんなに怒って……
横目でギロッと睨まれて、視線を下に向ければ、
「っ!!?」
その意味を理解して、バッと胸の前でクロスするように自分の身体を抱きしめた。
「分かったら、俺のタオル肩にかけとけ」
そう言うと、明後日の方向を向いてしまった。
「あ、りがとうございマス……」
濡れたせいで、制服がピタッと身体に張り付いてて気持ち悪いなぁとは思ってたけど……
まさか、透けてたなんてっ……!!
今日、お気に入りのピンクのやつで良かった……
って、そういう問題じゃないでしょ!!!
色とかレースが付いてるとか、どうでもいいっつーの!!!
こんなの、成宮に見て欲しかったみたいなじゃん……っ!!
はぁ、こんな時に何考えてんだろ、わたし…



