「だったらなんで……っ」
こんなこと、するの……?
「なんでだと思う?」
「っ!!?」
次はほっぺたに柔らかい感触。
「ほら……俺が怒ってる理由が何か、当ててみて」
こめかみから、耳へとジワジワと唇が近づいてくる。
ゾクゾクする感覚から逃げたくて、身をよじるけれど当然、離してくれるはずもなく……
「こ、ここに来るのが遅かったから……?」
「違う」
「バ、バスケ部の先輩に話しかけられてたから……?」
「それもあるけど、1番の理由はそれじゃない」
だったら………
「放課後……成宮に何も言わずに、体育館に行ったから……?」



