「なんで、体育館にいたの?」
「っ……!!」
絶対、わざとだ……
特訓中とはいえ、わたしがNAMI様ボイスだと抵抗できないって分かってて、その声で囁いてくるなんて。
ずるいっ……
「ほら、答えて」
「ひゃ……あっ…!」
耳の形にそって、熱い何かが這わせられた。
ちゅっ、ちゅっと口づけられて、ペロッと舐められて。
背中にゾクゾクとした感覚と、
意識しないようにしても、ビクビクと跳ねる身体。
「ゆ、侑……に、わ、忘れ物を届けようと思って……っ」
「侑って、誰?」
侑の名前を出した途端、一段と低くなったその声。
ま、まさか成宮……何か勘違い、してる?
それで、こんなこと……



