「では、始めまーす!!」 その言葉に、ふぅ...と1つ深呼吸。 「本番まで、3秒前ーー!! 3・2…」 “ 1 ” その瞬間に成宮と顔を見合わせて、うなずく。 そして、顔の目の前にある、マイクに向かってそれぞれ声を出す。 「「君への好きはわたしの青春《すべて》」」 ✧̣̥̇ ✧̣̥̇ わたしは、至って普通の高校生だと思う。 この、【声優】の仕事をしていることを除いては。