密室でふたり、イケナイコト。


「………」

「………」

「……ど、どうしてわたしがあそこにいるって分かったの?」

しんみりとした空気を変えたくて、必死に話題を探した結果。

「お前の友達が慌てて俺のところに来たんだよ」

友達って…


「りみっちと、はーちゃんが?」

「ああ。
さっきの女子たちに連れて行かれたって」

「そっか……」

あの後2人とも、わざわざ成宮のところに行って伝えてくれたんだ。


もし、成宮が来てくれなかったら……


想像するだけで、ブルっと体が震える。


「けど、間に合わなかった……
本当、ごめん」

「っ……」