それから着いた先は悲しくも体育館裏。
待ち受けていたのは6人ほどの女子たち。
みんな、成宮によく話しかけてる子ばっかりだ……
そして壁側に立たせられ、その周りをグルっと囲まれる。
「…………」
これがよく見る、女子特有の集団攻撃ってやつですか……
まさかこれを自分が受けることになるとはね……
先陣を切って相沢さんがわたしの前に立つ。
「もう分かってると思うけど、瑞稀くんと別れてくれない?」
ですよねー!!!
そのセリフ、絶対言われると思ってた……
「あんたみたいなオタクと、瑞稀くんが釣り合うと本気で思ってんの?」
「ちょっと可愛いからって調子乗らないでよね!!」



