密室でふたり、イケナイコト。


途端にバッとわたしを庇うように立つ、りみっちとはーちゃん。


「ゆずきに話って、なに?」


「別に松本さんには関係ないでしょ。
片瀬さん、ちょっと来てくれない?」


「ゆずちゃんに話があるなら、ここで言えばいいじゃん」


「片瀬さんにあるって言ってるのが、聞こえないの?」


こ、こわ……

可愛い顔が、歪んで般若みたいになってる……


──────ドンッ!!!



「きゃあっ!!?」



相沢さんはそれをものともせず、2人を突き飛ばすとわたしの腕をグイっと掴んで、そのまま屋上を出ていく。


「りみっち!!はーちゃん!!」


なんて危ないことするの…!?



「ちょっと!?
2人は関係ないでしょ!?」


「黙ってついてきてくれないなら、これくらいじゃ、済まないかもね?」


「っ……、分かった…」



ああ、わたし今日が命日かもしれない……