も、もしかして、バレた……とか?

あんなことしてるって……


「なんでそんなに厳しい顔してるんだ?
俺が言いたかったのは、お礼だよ」


え……!?


「お礼、ですか?」


身構える心持ちから一転、思わず拍子抜けしてしまう。


「あれから3年の女子たち、空き教室に行ってないらしくてな?見に行ってみたら、置いてあった物も全部無くなってたんだ」


良かった、良かったーと先生は手を叩く。


心の中でほっと安心するのと同時に、ふと思い返してみる。


そういえば、成宮が忠告した次の日、空き教室にあった私物らしきものがきれいさっぱり消えてたっけ。


色々ありすぎて、すっかり忘れてた…



「2人に丸投げする形になっちゃったし、申し訳ないと思ってたんだ。どんな方法で解決したのかは知らないけど、終わりよければすべてよしってことで」


「…………」