「好きでたまらないんだから、いつも見ていたいし、嫉妬してるなんて可愛いすぎて、見ないともったいないだろ?」


─────ゾクゾクゾクっ…!


小さく囁いているだけなのに、その低音が耳に一気に注ぎ込まれるみたいで。


シトラスの香りと

今まで感じたことのないような感覚と

抱きしめられたそのぬくもりに、


―――全身が熱くなっていくようで。


クラクラ、しそう……


頭がボッーとして身体の力が抜けてきたその時。